煉瓦の積み方。フランス積み、イギリス積み、オランダ積み?

ブログの方針を変更するよ。

出掛けたこと・イベントの内容を書くのでは全く更新が間に合わないので、
時系列を全く無視してその時書きたいことを書くことにします。

出来ないからやらない。ネガティブな前向き。

さて今回は、煉瓦の積み方の話。

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先日横須賀で行われた「#煉瓦散歩」に参加したのですが、
猿島でフランス積みの煉瓦を見ることができて非常に嬉しかったのです。

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横須賀煉瓦散歩は、猿島などなどに残されている煉瓦を巡ろう、という趣旨。
猿島には初めて行きましたが、本当に素敵なところでした。

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その猿島で撮影したフランス積み煉瓦。ツーテンツーテン。嬉しい。
煉瓦の積み方には色々あって、このフランス積み(フランドル積みとも言う)は古い積み方。

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増山さんが用意して下さったパネルより。
たくあんさんによると、明治20年以降はイギリス積みが使われることが多いのだそう。

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「ツーテン」は、去年行われた煉瓦散歩の時の増山さんパネルの影響。
これを見て以来、もうツーテンツーテンとしか言えなくなった。

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こちらはイギリス積み。(前回の煉瓦散歩で撮影した荒川遊園周りの擁壁)
ツーツーテンテン。
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小口積み。ドイツ積みとも言う。(赤レンガ酒造工場)

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長手積み。(綜通横浜ビル)

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違う積み方が混在することもあるようです。
これは基本小口積みなのに、上から2段目に突然長手が入っているもの。(猿島にて)

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こんな写真しかなく見づらいのですが、これは手前がフランス積み・奥がイギリス積み。
(常泉院・文京区春日)

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長手と小口が混在したり、

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イギリス積みから長手積みになったり。
(横浜市綱島)

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ちょっと脱線しますが、これは擁壁の積み方で「ブラフ積み」。
たくあんさんから、フランス積みの擁壁=ブラフ積みと教えてもらいました。
居留外国人によって横浜山手が「ブラフ」と呼ばれていたことから名づけられたようです。
この写真も横浜山手にて撮影。

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これは擁壁な上にいわゆる「積み方」から逸脱するのですが、ガンタ積みというもの。
古い煉瓦やコンクリートを積み上げて作った擁壁のことです。
強度が不安定で、不適格擁壁とされるのだとか。

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モルタルが剥げて煉瓦が露出しています。
非常に言いにくいんですが、鑑賞するぶんにはとても大好きなのです…かっこいい…
(文京区・牛天神の近く)


--------ここから余談--------
余談というか、きちんと書けるだけの知識がないので「おまけ」扱いにしておきたい。

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煉瓦の積み方って、上記のように色々あるんですよね。
猿島のこの場所でたくあんさんに教えて頂いたところによると、
「オランダ積み」なる積み方もあるそうで。

基本はイギリス積みと同じだけど、角の処理が違うとのこと。
調べてみたところ、全愛知県赤煉瓦工業協同組合さまのサイト吉田工業所さまのサイトが分かりやすかったです。
しかし理解しようとすると色々難しい!ええと、ええと?

箇条書きにしてみる。
・煉瓦を半分に割ったものを「ようかん」と言う。
・1/4だけを切り落としたものを「しちごう(七五)」と言う。
・イギリス積みは、角に七五を2枚並べる「七五角」と
 長手段にようかんを1枚挟む「ようかん角」がある。
・オランダ積みは、長手段の端を七五の隣を小口で継ぐ段と長手でのばす段で
 交互に積み上げる

なるほど。
分かったような気になるけど、本当に合っているか分からない。

実例を見てみましょう。
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たとえば最初の方に載せた猿島の弾薬庫の入り口は、

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ようかんが見える。つまりイギリス積みのようかん角?

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北区の中央図書館は、

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おっ、これは分かりやすい。角に七五を使ってるので七五角だね。

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川崎市で見たこの素敵な蔵は、

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ん?なんか長手の間に小口が2個並んでるぞ…?
長手→小口→七五だからオランダ積みに近い気がするけど、自信がない。

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横須賀でたいのしっぽさんに教えて頂いた第三海堡の遺構を見ると、

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いろんな大きさの煉瓦が混在してる!半円状に積み上げるために色々微調整をしたのかも。
その時々で臨機応変に積み方を変えたのかなあ、難しい。

そこで、横浜赤レンガ倉庫を見に行ってきました。
横浜市が「オランダ積みです」と言っているから、見たらスッキリするかもしれない。

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さあ到着!オランダ積みオランダ積み♪

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あ、あれ…?イギリス積みの七五角?

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こっちも。あれれれ?

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2号館の裏に回ってみたら、あったあったオランダ積み!長手段に小口!
1号館の裏はイベント準備をしていて見られなかったので、
結局2号館裏の一部でしかオランダ積みは見られませんでした。

修復の時に変わっちゃったのかなあ。でも、横浜市はオランダ積みって言ってるし
上からタイルを張ったならともかく、修復で積み方を根本から変えるかな…?
考えてみたら、上の写真も「七五の隣を小口」じゃなくて、長手→小口→小口だし。

そもそも、現場で臨機応変な積み方をする種類のものなら
「こういう並びならこれ!」って厳密に決められないのかもしれないし。

うん、分からない。

というわけで、この部分はおまけになりました。
帰ってから復習したけど、やはりよく分からなくて。
理解できてから…とか言っていたらいつまでもこの記事をアップできなさそうなので
後日また勉強してリベンジしたいと思います!





















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4 Comments

幹太 says...""
まとめてもらったのでよく分かりました。ありがとうございました♪
実家のレンガが何積みなのか、今度調べて報告します!あと銘も。
2016.04.29 01:24 | URL | #- [edit]
みわ says..."Re: タイトルなし"
>幹太さん
亀レスごめんなさい!ご覧いただいてありがとうございました(´▽`)
先日お話を伺ったご実家の煉瓦ですね。めちゃめちゃ楽しみにしております!
2016.05.05 08:17 | URL | #- [edit]
たくあん says...""
煉瓦に興味を持って、その上記事にまでしてくださりありがとうございます。
とっても嬉しいです。

さすが勉強熱心ですよね!
僕も見習わないと。。。(^_^;)

オランダ積みは難しくて僕もキッパリと言い切れる程わかりにくいんですよね。
とりあえずはイギリス積み(オランダ積みを含む)、フランス(フランドル)積み、長手積み、小口積みを覚えておけばほぼ網羅出来ます。

フランス積みは数が少ないのですが、もっと希少なものにアメリカ積みもあります。
長崎の五島列島の教会と市内でしか見つけていません。

川崎にも煉瓦蔵あるんですね~
第三海堡にもいつか行ってみたいです。


今更ながらのコメントでごめんなさい。
2016.06.02 00:34 | URL | #HfMzn2gY [edit]
みわ says..."Re: "
>たくあんさん

コメントありがとうございます!煉瓦散歩、本当に毎回楽しいです。感謝です。

オランダ積み難しいですね、記事を書いた後にも少し調べてみたのですが、さっぱり分からず挫折しました。たくあんさんでもきっぱり言い難いと伺って、却って安心しました笑アメリカ積みというのもあるんですね…!!

たくあんさんと増山さんのおかげで煉瓦の刻印に目が行くようになりました。
楽しいことを教えて下さって、本当にありがとうございます。
第三回の煉瓦散歩も期待しております!

第三海堡も行きたいですねー。
2016.06.02 21:29 | URL | #XREOWBOU [edit]

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